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トゥモローランド 吉祥寺店

2022.02.22

HERMÈS VINTAGE SCARF COLLECTION

雨水(うすい)。
2月も終わり頃になると、厳しい寒さも幾分和らいできますね。

日が長くなってきたのも、目に見えてわかるようになりました。
空も随分と青く。

名のごとく、時折雪の日もありますが、雨が多くなる時期に。
この頃から春にかけての雨は「催花雨 (さいかう)」と呼ばれ、梅や桜など、春の花の開花をうながす雨と言われています。

少しずつ一歩先の季節へ。
新しい彩りを与えてくれるもの。
そのような気持ちを込めて。

このたびは、〈HERMÈS(エルメス)〉のヴィンテージスカーフコレクションをご案内いたします。
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2月25日(金)から3月6日(日)までの期間に開催いたします、『HERMÈS Vintage Scarf Collection』のイベントでご用意した〈HERMÈS(エルメス)〉のヴィンテージスカーフ。
歴代の数多く存在するスカーフから選りすぐってご案内させていただきます。

〈HERMÈS(エルメス)〉のスカーフも一人の出会いから。
新しい技術を持った男性が、勇気と知性を持って〈HERMÈS〉社に訪れたのがはじまりでした。
シルク・スクリーンという新しい発想。
薄い布を張ったスティール製のフレームを用い、真っ白なシルク地に直接インクを入れていく手法。
フレームにはデザインに沿ってインクの通る箇所、
通らない箇所をつくり絵にしていきます。
色の数だけそれを繰り返し、表現を繊細かつ重層的に。
従来から使用していた木版にはその良さもありながらも、
細かい図柄の再現については限界がありました。

そこからの新しい改革。
それは一人の人間との出会いからもたらされました。
人との縁を大切したからこその産物でもあります。
布一枚で、日常における芸術品になるようなものを。
〈HERMÈS〉のスカーフは毎年のテーマに沿ってつくられます。
興味深いところはストーリーに連続性があるところです。
今年のテーマからの派生。連想したイメージや願いが翌年のテーマになります。
思いが連鎖的に未来に連なっていく。
一枚に実用だけにとどまらない物語があります。

作りかたとして。
まずはテーマを決めて物語に仕立てる。
次にモチーフや柄の選定。
そこから数回にわたりでデッサンをつくり話し合う。
色々と構成や組み合わせの妙を試してみる。
そして90㎝角の原寸大に原画をつくっていく。
そこから具体的な生産がスタートします。
ディスカッションから出来上がりの製品になるまで1年半くらいを要するそうです。だからこそ、時間をかけて作られたものは、それ以上に永く使われてほしいと思います。
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色についても独自のブレンドをしており、
例えば赤や青など。
どの一色をとってもあらゆる混じり具合のものが存在します。
それが奥行きのある色の理由です。
そして時間経過とともに味わいの深いものになっていきます。

現在作られているものも。
過去のアーカイブにも。
それぞれの素晴らしさがあります。
現行品には、一緒にスカーフを育てる楽しさと未来感。
ヴィンテージには、経年美化と自分の好きな時期の作風を探す醍醐味があります。

実際に使ってみて思うこと。
素材の弾力性からくる結びやすさ。
あらゆる用途に耐えうる堅牢性。
そこはかと流れる芸術性。
そのような要素を叶えてくれるスカーフは、
唯一無二のものであり、ずっと愛用した一枚は他に変えがたいものがあります。

ちなみに、〈HERMÈS(エルメス)〉におけるこのスカーフは"カレ"と名付けられています。
まさに美しい比率、正方形を意味しています。
90㎝×90㎝の小宇宙。
完成されたこの大きさが、あらゆる結び方を可能にし、平面を立体的に。
身につけた時の存在感をつくり、その方の人と成りをつくってくれます。

ぜひお手に触れてみて、ご覧いただけたらと思います。

皆さまのお問い合わせや、無理のないご来店、お待ちしております。

writing_Takayuki Sato
edit_Genta Terashichi

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